新型コロナウィルス感染症対策ハンドブック

前書き(※抜粋)

これは未曽有の闘いで、世界中の人類は「新型コロナウイルス」という共通の敵を闘っています。この戦争の最前線は医療現場で、その兵士は医療従事者です。

この戦争で勝利を収めるためには、技術や経験などを含めた、十分なリソースが医療スタッフに提供されることが肝要です。また、医療現場をウイルスで汚染させることなく、確実にウイルスを根絶する場所にしていかなければなりません。

そのため、馬雲公益基金会とアリババ公益基金会はこの「感染症戦争」から戻ったばかりの優秀な医療スタッフを集め、浙江大学医学院付属第一病院の下で、この新型コロナウイルス感染症の臨床治療経験をまとめたこのハンドブックを緊急出版しました。世界中の今まさに感染症と戦いの最前線にいる医療スタッフや今後この戦いに加わるであろう各国の医療スタッフへのアドバイスや参考になることを願っています。

危険を顧みずに新型コロナウイルス感染症の患者の治療にあたりつつ、自ら治療経験を執筆して、このハンドブックの作成に寄与してくれた浙江大学医学院付属第一病院の医療スタッフに感謝を表します。

これまでの約50日間で、当院は確定診断された104名の患者の治療にあたりました。そのうち、重症、危篤患者は78名でした。医療スタッフは非常に大きなストレスと危険の中で、医療スタッフ感染ゼロ、感染患者の診断見落としゼロ、危篤患者死亡ゼロという3つの奇跡を成し遂げました。

これはまさに奇跡であり、宝です。新たな疫病に最も早く襲われた中国では、隔離や診断・治療、防護や回復ケアまですべてがゼロからのスタートでしたが、このハンドブックを出版することで、この特殊な戦場で戦っている他の国々の医師や看護師が私たちの経験から多くを学び、わたしたちと同じように手探りで対処せずにすむことを願っています。

今回のパンデミックは、グローバル化された人類が共に立ち向かう戦いです。今こそ、この戦いに勝利するために、リソースや経験、また得られた知見を分け隔てなく共有しなければならないと考えています。パンデミックを抑えるのは互いを避けることではなく、協力し合うことがからです。

この戦いは始まったばかりです。