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二階幹事長 第二回日中新時代健康フォーラムにビデオメッセージ

2021年06月04日
お知らせ
日本医療国際化機構

「第二回日中新時代健康フォーラム」開催にあたり、ご挨拶申し上げます。

第一回に引き続き、第二回フォーラムを共催された「日本医療国際化機構」と「グローバル健康フォーラム組織委員会」の皆様のご努力に、まず心から敬意を表します。

昨年12月22日に開催された第一回フォーラムにおいては、オンライン参加も含め、日中双方から多数のハイレベルまた専門家の方々が集い、熱心に議論が行われたと伺っています。

その成果として、第一に、「健康」という言葉を二つの意味でとらえる。すなわち、我々「人類の健康」に加えて、「地球の健康」をテーマに加えることが合意され、第二に、単なる議論にとどまらず、具体的な目標として、日本の優れたコンテンツを活用しつつ、「脱炭素・スマート・ヘルス・シティ」の創建を目指すことが合意されました。

我が国は、人口に占める高齢者の割合が21%を超える「超高齢社会」と言われますが、裏返せば、高齢者がいつまでも元気に暮らすことができる社会であります。これは健康診断や人間ドックに代表される、重篤な病気の早期発見の仕組み、予防医学が普及してきた賜物です。

また、高齢者のために、介護保険を導入し、様々な介護サービスも行われています。これらは、日本の優れた医療コンテンツであり、中国において活用してほしいものです。

他方、「地球の健康」というテーマについては、我が国では、菅総理が所信表明演説で発表された「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標に向けて、政府、自由民主党ともに着実に活動を続けています。

自民党では、この目標の実現に向けた具体策を検討するため、「2050年カーボンニュートラル実現推進本部」を立ち上げ、私自身が本部長に就任しました。

カーボンニュートラルの達成は、グローバルで考えねば ならない課題であります。「人類の健康」とともにこの課題についても、日中両国が互いのリソースを補完しあいながら、アジアにおいてイニシアティブをとれる枠組みを検討していくべきであろうと考えています。

まさに、世界の平和と安定は日中が「共(とも)に創(つく)る。」「共創(きょうそう)する。」という精神の発露に他なりません。

新型コロナウイルス感染症は、期せずして、世界の枠組みを変えてしまいました。日本と中国の関係も例外ではありません。アフターコロナの新時代においては、このフォーラムの立ち上げを契機に、日中関係の新たな枠組みが形作られ、具体的な成果物を生むプラットフォームとなることを期待しています。

あわせまして、「ボアオ・アジア・フォーラム/グローバル健康フォーラム」年次総会が2年ぶりに開催されることにお祝いを申し上げます。

今年は、私自身これまでに年次総会に2度出席したことがある「ボアオ・アジア・フォーラム」が創立20周年を迎える、節目の年です。また、中国がいち早く、新型コロナウイルス感染症をコントロールした後に行われる、健康に関わる、最初の大規模なフォーラムであることも、今年の年次総会を意義深いものとするでしょう。

最後になりますが、主催者の皆様、そして、参加者の方々の御健勝と御活躍、さらにこの度の盛会を心より祈念申し上げます。