孔鉉佑駐日大使は12月22日、青島と東京をつなぐ「日中新時代健康フォーラム」にオンラインで出席、あいさつした。
孔氏はあいさつで次のように述べた。新型コロナウイルスの感染拡大が世界の公衆衛生システムを危機に陥れるだけでなく、グローバルガバナンス、地政学的安全保障にも深刻な試練をもたらしている。中日両国各界は互いに見守り助け合い、共に難局を乗り越え、それぞれの感染予防抑制と経済回復に力強い支援を行い、世界の感染との闘いにおいて連帯・協力の手本を示した。今後しばらく、感染対策協力は依然、地球規模の試練に共同で対応する中日の最も重要な課題であり、両国、両国人民の根本的な利益に合致する。双方はワクチンと医薬品の研究開発の協力、医療資源の共有を強化し、地域と世界の衛生・安全を守るためにリード機能を発揮し続けなければならない。
孔氏は次のように述べた。感染の予防抑制の常態化とポストコロナ時代を見据え、双方は科学技術革新分野の協力を一段と強化し、インターネット、ビッグデータなど情報通信技術の感染予防抑制における重要なサポート機能を発揮させる必要がある。感染対策を機に、デジタル化、スマート化社会の建設を加速し、インテリジェント化で健康〈の維持〉を促し、中日両国の遠隔医療、デジタルヘルス、スマートシティーなどの分野での協力の新たな一章を開くべきだ。中日両国どちらも炭素中立〈カーボンニュートラル〉の目標を発表しており、双方にはグリーン〈環境配慮型〉発展方式の推進を共に加速し、エコ文明システム作りを強化し、省エネ・排出削減を図り、気候変動に共に対応し、手を携えて人と自然の調和した発展を図り、人類社会の素晴らしい未来をひらく責任がある。
孔氏はさらに次のように述べた。ひところから、中日双方がハイレベルで良好なインタラクションを進め、両国関係の改善・発展の方向を一層明確にし、両国関係の着実な前進のための堅固な基礎を築いて、中日の人文交流と実務協力はこれまでにない得難いチャンスを迎えている。双方が引き続き同舟相救う精神を発揚し、両国指導者の重要な共通認識を実行に移し、ポストコロナ時代の中日協力の新モデルを模索するよう、そして「人類の健康」で「地球の健康」を促し、両国の各分野の協力を絶えず広げ、世界が早期に感染との戦いに勝利するため一層大きな役割を果たし、アジアおよび世界の平和的発展に一層大きな貢献をし、新しい時代にふさわしい中日関係構築のために一層強い原動力を注入するよう期待している。
孔大使はまた、山東省党委常務委員・青島市党委書記の王清憲氏、日本の垂秀夫中国駐在大使とビデオでつないで、青島の地理的位置を生かし、対日地方協力モデル区の機能を発揮させ、共同で実務協力を図ることについて意見を交わした。
今フォーラムは博鳌〈ボアオ〉アジアフォーラムと日本医療国際化機構が青島、東京にメイン会場を設け、オンラインとオフラインを合わせる方法で共催した。双方のゲストが中日友好、グリーン開発、省エネ環境保護、医療健康、スマート・エコ健康都市共同開発プロジェクトなどの議題について討論を繰り広げ、聴衆は延べ百万人を超えた。