海南島

海南島は中華人民共和国海南省の大部分を占める島です。北緯19度、東経109度あたりに位置し、東西約300km、南北約180kmで、面積は33,210km2。北部が温帯気候、南部が熱帯気候に属します。

九州より1割程度小さく、人口は925万人(2018年)です。我々はこの島を日本の方々にわかりやすく説明するために、「ハワイの緯度、九州の面積、北海道の人口」と言うことがあります。

かつては広東省に属しましたが、1988年に分離して海南省になり、同時に経済特区となって人口が急増しました。加えて、2010年に中国政府が「国際観光島」として大規模開発とノービザ・免税などによる観光産業の推進に乗り出し、環境保護にも力を入れています。

習近平国家主席は2018年4月13日に行われた海南省と海南経済特区の30周年を祝う大会で、「海南の全島を挙げての自由貿易試験区の建設を支援し、海南が中国の特色ある自由貿易港の建設を段階的に模索し、緩やかに推進することを支援する。世界中の投資家が海南に投資し、事業を興し、海南の自由貿易港建設に積極的に参加し、中国の発展チャンスを共有し、中国の改革成果の恩恵に共にあずかることを歓迎する」と述べました。この発表を契機に海南島は新たなステージに入りました。


博鰲(ボアオ、英:Boao)

博鰲(ボアオ)は、海南島の中部東海岸、万泉河の河口に位置する町です。かつては、海南島に住む人も、その存在を知らないほどの小さな漁村でしたが、1990年代からリゾートホテルや国際会議場が建設され発展しました。中でも、ボアオ・アジア・フォーラム年次総会の恒久的な開催場所に指定されたことで大きな発展を遂げました。

ボアオ・アジア・フォーラムのおかげで、ボアオは中国にありながらも、アジアのボアオとしての地位を確立し、2013年に設置された「海南博鰲楽城国際医療旅游先行区」により、その国際性は揺るぎないものとなりました。


禅寺

「博鰲禅寺」は、海南島のボアオ地区の中心に位置しており、蒋暁松の個人的な出資によって建設され、2005年3月に完成し公開されました。

「博鰲禅寺」の敷地面積は60,000平方メートルで、伝統的な禅宗寺院の様式に従って建築されています。南北を軸に通慧門、天王殿、観音閣、大雄宝殿、万仏塔の順に作られ、東西両側には鐘鼓楼、東西配殿、方丈楼、上客堂、僧侶宿舎などが設けられています。

うち、「万仏塔」は標高77 メートルのところに建てられ、塔の高さは55メートルもあり、ボアオで最も高いランドマークとなっています。塔内に祀られている仏像のうち、中国国内でここしかない仏像が三体あります。一つは高さ16.8 メートルの青銅製千手観音像であり、一つは仏教教祖の故郷であるネパールの前国王ギャネンドラ氏が自ら贈呈した銅製金メッキの釈迦牟尼像です。もう一つは国際仏光会世界総会が寄贈した釈迦牟尼の玉像で、一枚玉(高さ153㎝、重さ1.8t)を丸ごと彫刻された仏像です。 仏教はアジアの文化を凝縮した主な要素であり、禅宗は仏教の主な宗派です。ボアオへの開拓および発展は、「天時・地利・人和」の結晶とご縁だと考えております。ボアオ地区は「ボアオ・アジア・フォーラム」の永久的な開催地であり、「博鰲禅寺」は世界平和とアジア諸国の発展、美しい未来への祈願を胸に、希望を表現し建設しました。


ボアオ・アジア・フォーラム / Boao Forum for Asia(略称BFA)

http://www.boao.forum.org/zh/index.html

1998年8月に、蒋暁松理事長の招待に応じて、オーストラリア元首相のホーク氏と日本元首相の細川護煕氏は博鰲を考察しました。

1999年7月に、フィリピン前大統領のラモス氏、オーストラリア元首相のホーク氏、日本元首相の細川護煕氏がマニラで記者会見を開き、中国政府に博鰲で「アジア・フォーラム」を創立することを提案しました。

2000年10月に、胡錦濤副主席(当時)は北京で中国政府を代表し、フィリピン元大統領ラモス氏、オーストラリア元首相のホーク氏及び蒋暁松氏らと会見し、正式にホスト国として「ボアオ・アジア・フォーラム」の創立を原則支持することを表明しました。

2000年12月に、26カ国の政界要人及び専門家・学者を招待し、博鰲で「フォーラム創立」の実現可能性についてセミナーを開催しました。

2001年2月に、博鰲にて「ボアオ・アジア・フォーラム」の正式創立大会を開催しました。
ボアオ・アジア・フォーラムは、中国に本部を置く非営利非政府の機関であり、三名の発起人により提案され、26カ国が賛同した定期的に同場所開催の国際組織です。中国はホスト国で、博鰲は永久の開催地となり、毎年春に大規模な年次総会を開催しています。また、各年度に各国でテーマ活動も開催されています。主要参加者は各国政府の政界要人や企業経営者、専門家、主要メディアなどです。西洋の「ダボス・フォーラム」に東洋の「ボアオ・アジア・フォーラム」と称されています。
日本からも毎年多くの方々が参加されています。うち、今まで参加された4名の元首相は次になります。

細川護煕発起人1998年
中曽根康弘ゲスト参加2001年
小泉純一郎現 主旨講演者2002年
福田康夫視察
理事長
2004年
2012年-2018年

初代BFA理事会メンバー

役職氏名英文名経歴等
理事長フィデル・ラモスFidel Valdez Ramosフィリピン第12代大統領(1992年6月30日 – 1998年6月30日)
副理事長蒋暁松Jiang Xiaosong当社団理事長
理事ボブ・ホークRobert James Lee Hawke第23代オーストラリア首相(任期: 1983年3月11日 – 1991年12月20日)
理事霍震寰 Ian Fok Chun-wan  香港中華総商会会長、霍英東基金執行理事
理事ラジェンドラ・シン・ロダRajendra Singh Lodhaインド商工会議所元会頭
理事根本二郎Nemoto Jiro日本郵船最高顧問、元社長・会長。日本経済団体連合会名誉会長。
理事ラーズ・ランクヴィストLars Ramqvistスェーデン エリクソン元CEO
理事ソン・ギルソンSon Kil-seung韓国 SK元会長
理事セルゲイ・テレシチェンコSergey Tereshchenkoカザフスタン共和国元首相
理事アンドリュー・フォレストJohn Andrew Henry Forrestオーストラリア  Fortescue Metals Group (FMG)会長
理事魏家福Wei Jiafu中国 中運集団元董事長
理事マイケル・トレスコーNiels Michael Aage Treschowイギリス ユニリーバ元会長
理事チェ・テウォンChey Tae-won韓国 SK会長兼共同CEO
理事アミット・ミトラAmit Mitraインド商工会議所元事務局長
事務局長龍永図Long Yongtu対外貿易経済合作部元副部長

第二代BFA理事会メンバー

役職氏名英文名経歴等
理事長福田康夫Fukuda Yasuo元内閣総理大臣(第91代)
副理事長曽培炎Zeng Peiyan中国 元副首相、中国国際経済交流センター会長
理事アブドラ・バダウィAbdullah bin Haji Ahmad BADAWIマレーシア 元首相
理事チェ・テウォンChey Tae-won韓国 SK会長兼共同CEO
理事アンリ・ジスカール・デスタンHenri Giscard d’EstaingClub MED SAS社長
理事アンドリュー・フォレストJohn Andrew Henry Forrestオーストラリア  Fortescue Metals Group (FMG)会長
理事馮国経Victor Fung Kwok-kingFung Group会長
理事ゴー・チョク・トンGoh Chok Tongシンガポール 元首相
理事姜斯憲JIANG Sixian中国 前上海交通大学書記
理事レイフ・ヨハンソンLeif Johanssonアストラゼネカ会長
理事セルゲイ・カトリンSergey Nikolaevich KATYRINロシア連邦商工会議所会頭
理事ヘンリー・ポールソンHenry M. Paulsonアメリカ合衆国 元財務長官
理事ジャン・ピエール・ラファランJean-Pierre RAFFARINフランス 元首相
理事佐々木幹雄Sasaki Mikio元三菱商事株式会社社長、会長
理事許立栄XU Lirong中国遠洋海運集団会長
事務局長周文重ZHOU Wenzhong中国 元駐米大使

第三代BFA理事会メンバー(2020.4.1時点)

役職氏名英文名経歴等
理事長パン・ギムンBan Ki-moon前国連事務総長
副理事長周小川Zhou Xiaochuan元中国人民銀行行長
理事ユーセフ・アルベンヤンYousef Abdullah AL-BENYANサウジ基礎産業公社CEO
理事グロリア・アロヨGloria Macapagal ARROYOフィリピン共和国第14代大統領(在任2001年1月20日 – 2010年6月30日)
理事ショーカット・アジーズShaukat AZIZパキスタン元首相
理事カルロス・グティエレスCarlos M. Gutierrezアメリカ合衆国元商務長官
理事工藤泰三Kudo Yasumi日本郵船株式会社特別顧問、元会長、社長
理事クオン・オヒョンKwon Oh-Hyun サムスン電子会長
理事羅康瑞 ビンセント・ロウVincent H. S. LO瑞安集団董事長
理事毛超峰MAO Chaofeng海南省筆頭副省長
理事中西宏明Nakanishi Hiroaki経団連会長
理事ジェニー・シップリーDame Jenny SHIPLEYニュージーランド 元首相
理事スラキアット・サティアンタイSurakiart SATHIRATHAIタイ 元副首相
理事ラタン・タタRatan N. TATAタタグループ名誉会長
理事ロマーノ・プロイディRomano Prodiヨーロッパ委員会元委員長
理事ウォン・カンセンWong Kan Sengシンガポール元副首相
理事スシロ・バンバン・ユドヨノSusilo Bambang Yudhoyono第6代インドネシア共和国大統領
 ヴィクトル・ズブコフViktor Zubkovガスプロム会長
事務局長李保東LI Baodong元中国外交部副部長

2019年の様子


博鳌楽城国際医療旅游先行区プロジェクトの紹介

2009年4月25日に、蒋暁松理事長は海南省政府に手紙を送り、「万泉楽城」の全体構想を提出しました。

2010年4月10日に、海南省政府は日本千博株式会社と日本太陽経済の会の三者間で『日中協力海南楽城太陽と水のモデル地区の戦略実行に関する委託書』の調印式が行われました。

2010年8月18日に、海南省政府は中国国際経済交流センターと日本千博株式会社の三者間で『戦略顧問協定』と『戦略コンサルティング協定』を調印しました。

2011年4月14日のボアオ・アジア・フォーラム開催期間中に、万泉楽城に関する記者会見が開かれ、豪、米、仏、加の元国家要人4名が『万泉楽城国際医療旅行先行区提案書」を発表しました。

2011年8月に、中国国際経済交流センターは『日中協力海南楽城太陽と水のモデル地区戦略に関するコンサルティング報告書』を提出しました。

2011年12月29日に、中国国際経済交流センターは中央政府要人及び関連部門に『重要情報専門報告書』を提出し、積極的に「万泉楽城国際医療観光先行区」を推進するよう提案しました。

2012年1月12日に、『海南省人民政府の海南万泉楽城国際医療旅游先行区の創建に関する願書』が国務院に正式に提出されました。

2012年3月30日に、李克強副総理(当時)は国際医療旅游先行区プロジェクトの報告を聞き、「当該プロジェクトはボアオ・アジア・フォーラムの第二楽章であり、革新的なアイデアと正しい方向性、合理的ルートで構成されていて、国レベルの支持を得るべきだ」と高く評価されました。同時に、「万泉楽城」を「博鳌楽城」に変更することも提案されました。

2012年7月に、国家11の部門委員会は共同で調査チームを形成し、海南島へ赴き、「博鳌楽城国際医療旅行先行区プロジェクト」について調査を始めました。

2013年2月28日に、『海南博鳌楽城国際医療旅游先行区の設立に関する国務院の承認』が発表され、同プログラムが正式に承認されました。

博鳌楽城国際医療旅游先行区プロジェクトの構想は、「ボアオ・アジア・フォーラム」成立後に提出され、博鳌をより良く建設し発展するために、博鳌の機能をさらに拡大・昇格させました。「ボアオ・アジア・フォーラム」は経済政治、国際交流を中心としていますが、「博鳌楽城国際医療旅行先区」は環境保護、医療、健康に重点を置きました。先行区は万泉河の下流に位置し、一島と両岸から構成され、敷地面積は20.14㎢(両岸が18.7㎢、楽城島が1.44㎢)あります。

*特区許可証


万泉城プロジェクト

https://www.senhaku-med.com/



グローバルヘルスフォーラム / Global Health Forum (GHF)

http://www.ghfbfa.cn/?lang=en


健康は人類の永遠の追求であり、健康増進は国際社会の共通責任です。 しかし、世界の健康分野における挑戦は依然厳しく、突発的な公衆衛生の事象に対応する必要があり、衛生分野の発展は一様ではありません。

2018年7月、世界の健康事業と健康産業の発展を促進するために、ボアオ・アジア・フォーラムは、北京でグローバル・ヘルス・フォーラムの設立を発表しました。健康分野において、産官学連携とハイレベルな対話、実務協力による代表的かつ権威のある包括的なプラットフォームを構築しています。

グローバル・ヘルス・フォーラムは、すべての人々の健康と人類福祉の健康な発展を理念として、全世界の意向と共通認識を寄せ集め、保健産業のフロンティア開発と国境を越えた統合に着目し、業界全体の知恵を結集させ、各分野間の協力促進に力を入れています。 ビッグデータ、AI、バイオテクノロジー等が急速に発展を遂げている今日において、新しい視点で健康産業をとらえる必要があります。

*関連記事(中国新聞)